バンカーショットが苦手な方は非常に多いです。
そもそもバンカーとはコース設計者が、意図的に作った罠です。
そして入れたくないのになぜか入ってしまいます。
それは偶然ではなく、設計者がそこに球を打たれると次のショットが打ちやすくなるため、難易度を上げているのです。
すなわちそのホールの攻めるポイント、コースの弱点になる場所にバンカーは作られています。
そのため、プレーヤーは無意識にバンカーのある方を狙ってしまうのです。
逆に言えば、バンカーを攻略すればコース戦略は格段に易しくなります。
これはスコアアップのためにはバンカー攻略はかかせませんね。
バンカーショットは普通のショットとスイングは同じですが少し打ち方が異なります。
それは使うクラブ、サンドウェッジの仕組みにも由来します。
今日はバンカー攻略の3つの要素を解説していきます。
目次
攻略1 サンドウェッジの仕組みを知ろう
バンカーショットにはサンドウェッジ(SW)を使います。
サンドウェッジは普通のアイアンと少し違った作りと機能を持っています。
バンカー攻略にはまずサンドウェッジの機能を知ることからはじめましょう。
サンドウェッジにはバウンス角という物が備わっています。
向かって左がサンドウェッジ、右がピッチングウェッジです。

ピッチングウェッジに比べてサンドウェッジのソールはお尻が下がっています。
これがバウンス角というものです。
このバウンスを上手く使うことで砂を爆発させてボールを打ち出します。
この砂を爆発させることをエクスプロージョンと言います。
ちなみにアプローチウェッジとサンドウェッジを選ぶ時このバウンスに煮注意して下さい。
同じブランド、同じロフト角でもバウンス角が少ないもの多いものが存在します。
バンカーを出しやすくするためにもバウンス角は10度以上あるものを選んで下さい。
逆にアプローチ用のウェッジを選ぶ時はバウンス角の少ないものを選べば芝の上から打ちやすくなります。
攻略2 エクスプロージョンショットはダフるだけ
バウンス角があると何故エクスプロージョンが起きるのかを解説します。
バウンス角はスキーのソリの先端部分だと思って下さい。
スキーのソリの先端が反り返ってなければ雪に刺さり前に滑りません。
サンドウェッジのバウンスはインパクト時にスキーのソリのように砂に潜らず滑るようにぶつかります。
この衝撃で砂の爆発(エクスプロージョン)起きるのです。

このためにバンカーショットはわざとダフらせて打ちます。
ボールを直接打つことはホームランと言ってミスになるのです。
もしバウンスの少ないクラブで打つと爆発が起きずボールは上がらず深いバンカーの場合顎を超えることが出来ません。
なんだか難しそうに感じていませんか?
でもビギナーの皆さんなら普段もダフることは多いのではないでしょうか。
サンドウェッジを発明したジーン・サラゼンさんというプロもバンカーをダフらずに打つことは難しく思い、ダフっても出るようにサンドウェッジを考案したのです。
攻略3 バンカーショットを成功させるセットアップ
エクスプロージョンを起こすため、変えることはアドレスのボールの位置です。
ダフるためにボールを普段より(ダフりたいだけ)左に置きます。

大体2から3センチ程度左に置きましょう。
次に距離に応じてフェースを開きます。
これは通常のショットのようにロフトが増えて上に上がり距離が落ちるわけではありません。
フェースを開くことでバウンス角が増えエクスプロージョンが上に強くなるなるからです。


バンカーの距離の調節は振る強さや振り幅ではなくバウンスの角度の変化のみです。
そしてダフル位置(最下点)にアドレスします。

フェースを開くので右に飛びそうな場合は左を向きます。

この時ボール後がずれてしまわないように気をつけて下さい。

さあ、ここまでこれればあとは勇気を持ってボールの後ろ2,3センチを打つだけです。

後はサンドウェッジが仕事をしてくれます。
バンカーショット苦手克服(まとめ)
いかがでしたでしょうか、バンカーショットはダフって打つもので、フェアウェイで打つショットほどインパクトの精度は求められていません。
サンドウェッジの仕組みを知り、正しいアドレスを行い、ボール位置さえ間違わなければ実はとても簡単です。
さて仕上げのアドバイスを一つ、バンカーショットは距離に関係なくフルショットです。

ピンが近いと皆さん加減してしっかり振れず、結果もう一度バンカーから打つはめになります。
距離が近い時はフェースを開いてバウンス角をアップさせるだけです。
だって超えなきゃいけない顎もピンが近かろうが遠かろうが同じ、砂の抵抗も同じなのです。
このことを絶対に忘れないで下さい。
今回はスペシャルサービスでバンカーレッスンの動画を載せます。
是非見て復習して下さい。