ドライバーショット飛距離アップの3つのポイント

ドライバーショットの飛距離アップは全ゴルファー共通の願望です。

アイアンは飛びすぎてもミスですが、ドライバーが飛んで困る方はいないと思います。

クラブも年々進化してドンドン飛ぶクラブが毎年のように発売されています。

いつも思うのですが、毎年毎年旧モデルより飛んだらここ20年で1㎞は飛んでるはず(笑)

そんな飛距離アップですが、クラブだけではなくスイングの面からも攻略して行こうと思います。

もちろんクラブの仕組みからのポイントも取り上げなければいけないので、クラブにお悩みの方もご安心ください。

3つのポイントとして「力の入れ方とスイングのメカニズム」「ドライバーヘッドのミートポイント」「飛距離アップのストレッチ」を解説していきます。

 

目次

力の入れ方とスイングメカニズム

まず飛ばすために必要なテークバックを作らなければいけません。

昔から飛ばすには「肩を回せ」という表現が使われています。

でも実はこれ正しい表現ではありません。

背骨自体は殆ど回転しない関節です。

肩を90度捻転してとか、ほんとにやったら怪我をします。

身体の中で回転できる関節は臼状関節といって肩関節と股関節です。

しかしクラブを2本の腕を繋いで持ち、地面に両足をつけた状態では肩関節と股関節の回転は少ししか使えません。

肩が回って見えるのは肩甲骨が前後にスライドしているからなのです。

肩甲骨をスライドさせるポイントは右ひじです。

POINT 右腕を伸ばしてコック

写真のように右腕を伸ばすことで、コッキングの時につっかえ棒になり、クラブに押されて右肩甲骨がスライドします。

これでクラブの勢いを利用して右腕がクラブに押され、右肩甲骨をスライドさせ深いトップが出来上がります。

テークバックで右ひじを体に引き付けたり、畳んでしまうのは飛距離アップにはマイナスといえます。

これで飛距離を出すトップオブスイングが出来ました。

次はダウンスイングの力の入れ方です。

力の入れ方は諸説あり、足の蹴りや腰の切れ、体重移動など様々ですが、どれも合う人と合わない人が多く抽象的でした。

僕が推奨している方法は簡単です。

タオルを1本用意します。

景品などの安物で構いません。

普段のゴルフのグリップの持ち方で40センチ位離して持ちます。

それをくっつけます。

アドレスします。

テークバックします。

ダウンスイングでタオルを引き伸ばし、パン!と音がなるようにしっかりやります。

タオルをクラブに見立てて、地面と平行飛球線と平行になるようにして下さい。

写真のように左手が右足より後ろに来るように気をつけましょう。

腰が回ったり肩が突っ込むとうまく出来ません。

タオルを引きちぎるつもりで力を入れます。

これはスイング中の加速運動の力の入れ方を右手と左手、下半身、体重のかけ方をそれぞれ分解して体感しやすくしたものです。

最初はスイングのイメージとつながらないかもしれませんがタオルが1本切れる頃には10ヤード~20ヤードは伸びているでしょう。

ちなみにタオルが伸びた位置で軌道も診断できます。

これで飛距離アップのポイントの1つがクリアできます。

コツコツ自分のペースで頑張ってください。

 

ドライバーヘッドのミートポイント

現在の研究でドライバーはバックスピンを減らしたほうが飛距離が出ることが分かっています。

昔は2800回転くらいでしたが現在は2000回転を切るような仕様です。

バックスピンを減らすため、ロフトを立てることが最良とされていたのは今は昔。

今はロフトを増やしても、重心の位置を変えることで、高い打ち出し角でロースピンが実現されています。

低重心とか重心距離が長いとか短いとかです。

ここでは難しい説明は省いて、ズバリどこで打てばよいのかを教えます。

センターより少し上です。

ここで打つとバックスピンは減り高い打ち出し角で飛距離アップが望めます。

ちなみにフェースの下のほうで打つとハイスピンです。

もちろんセンターで打ってもちゃんと性能通り飛びますのでご安心ください。

このミートポイントを実現するために、ティーアップの高さを高めにするなど、皆さんそれぞれで試行錯誤してみてください。

 

飛距離アップのストレッチ

力の入れ方、ドライバーの飛ぶ使い方がわかったら今度は体つくりです。

といってもそれほどたいそうなことは必要ではなく、簡単なストレッチで体の可動域を増やします。

特に重要な肩甲骨の可動域を増やすストレッチです。

アドレスをとり、右手を逆手に持ち替えます。

逆手のままテークバックを普段どおりします。

この時に右肘はシャフトの上に乗るようにしてください。

後方から

肘が鎖骨の上にある時肩甲骨はよく動きます。

右肘がシャフトの下に入ってしまうとストレッチ効果はなくなります。

実際このストレッチを実績してくれている、60歳以上のシニアゴルファーの皆さんは、着実に飛距離アップできたと喜んでくれています。

普段行きつけのマッサージの先生にも最近肩回りが柔らかくなったといわれるそうです。

 

飛距離アップの3つのポイントまとめ

ドライバーショットの飛距離アップのポイントを解説してきました。

僕が修業時代に下半身の強化に走りこんだり、ジムで筋トレしたり色々なことを試してきました。

ですが、プロになれた結果として身になったのはこの3つのポイントです。

もちろんまだまだほかの要素もたくさんあり、僕の生徒さんには実践してもらっています。

ですがまずはこの3つのポイントをしっかりと反復練習してみてください。

一日5分のタオルドリルと逆手ストレッチを頑張ってくれれば、タオルが切れるころには飛距離アップが実現していると思います。

飛距離アップの解説動画はこちら



ABOUTこの記事をかいた人

有限会社アローコーポレーション
代表取締役
日本プロゴルフ協会ティーチングプロ

高木覚
愛知県春日井市でゴルフレッスンスタジオ、ジーキューブテクニカルセンターを運営しています。
上達に有効なマンツーマンレッスンと、書籍や雑誌の連載になるようなユニークな理論で、初心者からプロまで幅広いお客様に来ていただいています。
ゴルフがもっと上手になりたい方、早く100を切りたいと思っている方、一度遊びに来てくださいね。